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2020年3月28日(土)

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藤野可織(ふじの・かおり)

1980年、京都生まれ京都育ち京都在住の小説家。

2006年、「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞を受賞してデビュー。

2013年、「爪と目」で第149回芥川賞を受賞。

2014年、『おはなしして子ちゃん』で第2回フラウ文芸大賞を受賞。

 

 

 藤野可織は、どちらかというと海外文学好きに愛されている小説家のように思えます。アリスン・スミス、ミランダ・ジュライ、リン・ディン、ケリー・リンク、ブライアン・エヴンソンといった、英米文学の目利きである柴田元幸や岸本佐知子が偏愛して訳している作家と親和性が高く、日本にはあまり似たタイプの作家が見当たらない才能だから。つまり、ひと言でいえば、ヘンテコ。想像力の在処が奇天烈であるばかりか、その矢が飛んでいく方向も意想外の作家なのです。

 で、朗報。そんなヘンテコな作家を愛する読者が、とりわけの共感を持って迎えた一作「ピエタとトランジ」(短篇集『おはなしして子ちゃん』収録)の「完全版」が3月13日の金曜日、講談社から刊行されるんです(都内書店なら10日には並ぶそうです)。

 17歳の〈私〉ことピエタのクラスに入ってきた転校生トランジ。「……私の近くにいるとみんなろくな目に遭わないから」と転校を繰り返し、登校を控え、友達も作らないトランジ。にもかかわらず、「よくわかんないけど、そんなこと気にすんなって。だいじょうぶだいじょうぶ」と能天気なピエタ。しかし、実際にピエタの彼氏の家にトランジを連れていくと——。

 トランジが放つ磁場のせいかどうか、行く先々で積み上がっていく、自殺、他殺、事故による死体の山。事件の真相のことごとくを、超ド級の頭脳で見破ってしまうトランジ。そんな彼女に魅せられていくピエタ。この「最強最高の女子バディ物語」(『ピエタとトランジ〈完全版〉』の岸本佐知子による帯文)の続きを、わたしたち藤野フリークがどれほど待ち望んでいたことか。

 というわけで、本の場所二度目の登壇となる今回、藤野さんはピエタとトランジの物語を朗読してくれます。朗読の合間には、このコンビの物語がどのように生まれたのかというお話も出てくるはず。ファンなら聞き逃せない90分です。

​美術のおまけ

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