
碓井広義「倉本聰のドラマ世界」を語る。
2019年4月13日(土)

碓井広義(うすいひろよし) 上智大学文学部新聞学科教授
1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。1981年テレビマンユニオンに参加。以後20年にわたりドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授などを経て2010年より現職。専門はドラマを軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。近著に倉本聰・碓井広義「ドラマへの遺言」。毎日新聞、北海道新聞、日刊ゲンダイなどで放送時評やコラムを連載中。オリコン「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」審査員。
脚本家・倉本聰、84歳。新作『やすらぎの刻(とき)~道』はもちろん、これまでも『北の国から』や『前略おふくろ様』など語り継がれる名作を数多く手がけてきました。
その一方で、自身の信念に従って大河ドラマでさえも降板し、キャスティングにも積極的に関わっていく。また役者が読む台本の一字一句にもこだわるという”伝説”を持っています。
私は現在、大学の教壇に立っていますが、元々は20年にわたってテレビ界にいました。この稀代の脚本家に出会ったのは、テレビマンユニオンでプロデューサー修業をしていた1983年、スペシャルドラマ『波の盆』(笠智衆主演、実相寺昭雄監督)の現場です。以来36年にわたって師事してきました。
新著『ドラマへの遺言』(新潮新書)は、さまざまな風評に彩られた師匠に、不肖の弟子が過去と現在の一切合切を聞いた一冊です。その過程で知った「創作の秘密」60年分を基に、「倉本聰のドラマ世界」についてお話させていただこうと思います。
開催日時
2019年4月13日 土曜日 18時開演(17時半開場)