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歌川国芳・肉筆画展

スピーカー

いとうせいこう × 河治和香

2015.12.6(日)・12.7(月)

近年の歌川国芳

国芳は平成になって、最も評価が高まった浮世絵師です。
明治、大正、昭和の頃は六大浮世絵師として、歌麿、写楽、北斎、広重、春信、清長が挙げられていました。
ここに割って入ったのが国芳です。
歌麿、清長、春信はほぼ美人画だけ、広重はほぼ風景画、写楽はほぼ役者のみ。
唯一、全体的に浮世絵を描いていたのは北斎だけでした。
その北斎も役者、戯画、美人画(版画の世界)などは、それほど沢山描いていません。
近年になって国芳が注目を浴びる要因になったのは、全ジャンルを描き上げた絵師である事と、
平成の時代にマッチした西洋的な絵や大胆かつ豪快な作品を数多く描いている点です。
鯨や鮫や骸骨が画面いっぱいに暴れているデザインは、まさに現代のアニメに共通すると思われます。
4年前に六本木ヒルズ等で開催された国芳展では、今までの浮世絵の展覧会では見られなかった若い人たちが
長蛇の列を作りました。(来場者は30万人を越えました)
また、今年10月からはパリのプティパレで国芳展が開催されています。
日本のサブカルチャーブームが席巻しているフランスでの開催ということで、かなりの注目を集めると思われます。
日本と西洋でますます人気が高まる近年の国芳です。

いとうせいこう

1961年、東京都出身。88年に小説『ノーライフ・キング』でデビュー。

その後も小説、ルポルタージュ、エッセイなど、数多くの著書を発表する。

99年、『ボタニカル・ライフ』で第15回講談社エッセイ賞受賞、『想像ラジオ』で第35回野間文芸新人賞受賞。

「群像」にて『我々の恋愛』連載中。執筆活動を続ける一方で、宮沢 章夫、竹中直人、シティボーイズらと数多くの舞台・ライブをこなす。

盟友・みうらじゅんとは共作『見仏記』で 新たな仏像の鑑賞を発信し、

武道館を超満員にするほどの大人気イベント『スライドショー』をプロデュースするなど、常に先の感覚を走り創作し続けるクリエーター。

また、音楽家としてもジャパニーズヒップホップの先駆者として活躍し、現在はロロロ(クチロロ)、レキシでの活動も話題に。

テレビのレギュラー出演に「ビットワールド」(Eテレ)「オトナの!」(TBS)などがある。

河治和香

東京都葛飾柴又生まれ。

日本大学芸術学部卒業後、CBSソニーを経て、日本映画監督協会に勤めるかたわら、江戸風俗画家三谷一馬氏に師事して江戸風俗を学ぶ。

「秋の金魚」で第2回小学館文庫賞を受賞しデビュー。

「国芳一門浮世絵草紙」全5巻(小学館)、「鍼師おしゃあ」(小学館)、「紋ちらしのお玉」全3巻(角川書店)、

「未亡人読本」(新潮社)、「どぜう屋助七」(実業之日本社)など。

開催日時

2015年12月6日日曜日

11時〜18時 終日展示します。予約なしでご覧頂けます。

 

2015年12月7日月曜日

11時〜16時 16時まで展示します。予約なしでご覧頂けます。

19時より国芳をめぐるトーク。(18時開場、予約者のみの会)
いとうせいこう×河治 和香。

 

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