十文字美信 写真と朗読「或るもの」

2015.11.28(土)

『或るもの』

1998年〜2004年の間に撮った作品で写真集を作り、表題を『或るもの』としました。
これらの写真は共通のテーマに基いて撮影したわけでもなく、表現に対する強い意図があったわけでもありません。
なんとなく気になった風景にフォーカスを合わせシャッターを切ったのです。
何故気になったのかは、さまざまな経験が重層的に重なっているようで明確に言えません。
動機が無自覚だったとしても、撮った写真はやはり私自身の総体です。
展開してる風景をきっかけにして、想像の自由や未知の世界への入口を拡げるために撮ったのです。
今回、「本の場所」で作品を展示するにあたり、再び撮影時の記憶を蘇らせ、無自覚な動機や想像の自由になんとか言葉を与えてみようと思いました。
初めての試みなので、何処へ向かうのかわかりませんが、経験したことがないイメージが産まれることを期待しています。

十文字美信(写真家)
 

略歴

1947年 神奈川県横浜市に生まれる

1971年 写真家として活動を開始する

    「untitled」(首なし)を雑誌『カメラ毎日』に発表

1974年 「untitled」(首なし)がニューヨーク近代美術館主催「ニュー・ジャパニーズ・フォトグラフィ展」に招待出品される

1978年 「ピクニック」を雑誌『The Meditation』に発表

1981年 作品集『蘭の舟』(冬樹社)を刊行

1982年 美術全集『アートジャパネスク 琳派の意匠』(講談社)を撮る

1987年 作品集『澄み透った闇』(春秋社)を刊行

1989年 作品集『黄金風天人』(小学館)を刊行

1990年 立体動画作品「黄金浄土」をボストン美術館グンドギャラリーにて上映

1993年 作品集『ポケットに仏像vol.1,2』(新潮社)を刊行

2000年 作品集『十文字美信の仕事と周辺』(六曜社)を刊行

2002年 作品集『わび』(淡交社)を刊行

2004年 多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授に就任

2005年 作品集『日本劇顔』(ぴあ)を刊行

     作品集『ふたたび翳』(十文字事務所)を刊行

2007年 作品集『感性のバケモノになりたい』(求龍堂)を刊行

2009年 デジタル一眼レフカメラの動画機能を使って短編映画「さくら」「おわら風の盆」を制作

2014年 多摩美術大学教授を定年退職

    鳥飼酒造のための作品を撮り始める

2015年 作品集『或るもの』(十文字事務所)を刊行

 

主な受賞歴

1974〜76,78,85,86年 ADC賞

1977年 日本写真協会新人賞

1979年 伊奈信男賞

1991年 土門拳賞

2008年 日本写真協会作家賞

開催日時

2015年11月28日 土曜日 19時開演(18時開場)

ゆっくり写真展示をご覧いただけるよう、1時間前の開場です。

今回は美術作品の展示はございません。